目次
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1.江戸開府から明治初期まで
なま船
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船中に活魚を入れておく生簀(活簀)を設けた船で、銚子浦で活魚を積み、利根川をさかのぼり、未明に布佐や布川に達し、冬季はここで陸路をとり松戸・市川を経て江戸へ、夏季はここで布佐や布川のなま船に積み替えられて、関宿から江戸川をくだって小名木川を通って江戸日本橋の魚河岸へ運ばれました。活魚は鮮度が生命でしたから、できるかぎり短距離、短時間のルートが選ばれたのです。