六斎船

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 河岸からは、荷物ばかりでなく人も船に乗りました。江戸川には、高瀬船を屋形作りに改造した乗合夜船とよばれる旅客専用の船も上下していました。とくに夕刻に境河岸を出て未明に江戸川の新川口河岸に着く船は、月六回の定期船で六斎船とよばれています。新川口河岸で朝食をとり、はしけ小船に乗りかえで日本橋小網町に向かいました。この船は、川蒸気船の登場まで活況を見せていました。