熊手

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 毎年11月の酉の日に各地の鷲神社でおこなわれる「酉の市」(本来はトリノマチで、マチは祭りのことですが、今はトリノイチとよばれています)には、福をかき集める縁起ものの熊手が欠かせません。もとは農耕の祭りであったと伝えられ、豊作を祈る農民の信仰を集めていましたが、「酉」を取りこむという言葉に結びつけて、客商売の人びとがさかんに参詣するようになりました。
 かつては区内でも大量に作られていましたが、今では2軒ほどになってしまいました。
 同時に、農閑期を利用した正月用の「しめなわ」や「しめ飾り」も当区の特産でしたが、しだいに生産する家も少なくなってきました。