蟇目(ひきめ)の神事舞

「蟇目の神事舞」(ひきめのしんじまい)
酉の市など
映像1 (約7分30秒)

蟇目の神事舞
映像2 (約13分)

香取神社境内には鷲神社(大鳥神社)もお祀りされています。例年十一月酉の日には『新小岩のおとり様』と親しまれて酉祭が行なわれます。境内では福熊手(かっこめ)の授与があり、酉の市も開催されます。酉祭の末日には「蟇目の神事舞」が奉納されます。

「蟇目の神事舞」は、「弓取の儀」とも呼ばれています。弓は密教の法具で、悪魔や敵を打ち払う力の象徴です。蟇[がまがえる]を悪霊に見立て、蟇の目を弓矢で射る所作となっています。


2017年11月30日「蟇目の神事舞」を収録、映像を公開します。

[映像1] 酉祭末日の神事舞

[映像2] 神事舞(入場から退場まで)


本来「蟇目の神事舞」は年頭の神事であり、酉祭で奉納されるものではありませんでした。しかし戦後の神道への弾圧により年頭の神事は絶えてしまいました。それを現在の神主が復活させ、神主の孫が継承し、年に1回(酉祭の末日)披露されます。本来は面を着けて舞われていたそうですが、盗難により、現在は着けずに舞われます。

また、舞に合わせて葛西囃子(東都葛西神楽保存会「美よ志会」)が演奏されますが、これは酉祭奉納用の伴奏として、後から付けられたそうです。

神事面

(写真左より)
 以前の装束(写真)、神楽面(写真)

鈴とかっこめ
※画像をクリックすると
高精細ビューアで閲覧できます。

(写真左より)
 舞の最後に蒔かれる鈴、酉の市で授与される福熊手「かっこめ」