東西南北に主軸を合わせて整然と並ぶ、大型の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)が多く見つかっています。国府の曹司(ぞうし)(役所)や国司(こくし)の館(たち)(国司の邸宅)と推定されます。また、役所の施設を区画していたと考えられる溝もみつかりました。硯(すずり)や役人のベルト飾りなど古代の役所に関係するものや緑釉陶器(りょくゆうとうき)といった当時の高級品が多くみられるほか、ガラス小玉を入れた奈良三彩(ならさんさい)の小壺(こつぼ)や銅製の印鑑(いんかん)など貴重な遺物が出土しています。
[役人のベルト]