1984、1990、2005、2006年度 調査区

掘立柱建物跡9棟、土器溜りの土抗などを確認しました。
2005年度の調査で奈良三彩小壺が出土したほか、『厨(くりや)』の墨書土器(ぼくしょどき)などが出土しています。

[1984、1990、2005、2006年度 調査区]


9001T 建物跡


0602T 建物跡


0501T 出土 墨書土器


[墨書土器 トレース図]

「厨(くりや)」と墨書された土器で、平安時代のものです。皿の底に書かれていました。『厨』とは、役所で働く人の食事を用意する施設の名前です。
 
 

0501T出土 奈良三彩小壺とガラス小玉

 

出土した時の様子

奈良三彩(ならさんさい)は、緑、黄色、白の3色の釉薬をかけて作られた陶器です。中国の唐三彩(とうさんさい)をモデルに日本で生産されたものです。小壺の中には、ガラス製の小玉が54個納められていました。建物を建てる際の儀式で埋められたものでしょう。