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府中市の歴史
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3 国府(こくふ)の時代(じだい)
こぼれ話 今から1300年前、同じ葦田郡だった府中と上下
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和銅(わどう)2年(709)、葦田郡を分割して、甲奴郡が新設されたことが「続日本紀」に記載されています。これは、国府が整備されてきた時期と重なります。
分割前の旧葦田郡は、府中と上下を含み、備後国のほとんどの郡と境を接し、位置的にも備後の中心でした。また、当時の主要な道路の分岐点や交差点が、北部は上下、南部は府中に集約されていました。このような地理的な条件を中央政府が重視して、葦田郡に国府が置かれたのではないかと考えられます。
古代「備後国」の行政区分と交通網