目次
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府中市の歴史
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4 中世から近世まで
上下銀と上下の町並み
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江戸時代、上下の商人層は金融業を広く営んでいました。これは、代官所・陣屋が、大森銀山の産出銀を元手に、上下の有力商人に委託して金融貸付業を営ませていたからです。「上下銀」とよばれ、幕府領内にとどまらず、広島藩領・福山藩領など周辺地域にも広く及び、明治時代以降も続きました。
上下は代官所が置かれることにより周辺の政治的な中心地として、また宿場町として、金融を中心とした商業の町として発展し、現在の町並みの原型を形づくったと考えられます。