民俗文化財

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有形民俗文化財

18 階見(しなみ)の若宮信仰資料(わかみやしんこうしりょう)[県指定]
 甲奴郡地方の若宮信仰は,亡くなった人の霊を氏神とともに祀る祖霊の信仰である。高さ18~30cmの神職姿の立像・座像の若宮神像48体(享保18年(1733)から文政9年(1826)頃の間に制作)、石造若宮霊璽(れいじ)1基、家ごとの若宮木札11枚、祖霊社再建棟札2枚が、それらをおさめる祖霊社社殿を含めて一括指定されている。

階見の若宮信仰資料

 
59 大歳神社大数珠(おおとしじんじゃおおじゅず)[市指定]
 安政4年(1857)再調の大数珠は288個の珠があり、全長12.12mである。雨乞いに用いられ、水永の全戸が集合して大数珠を繰りながら念仏を唱えていた。

大歳神社大数珠

 
無形民俗文化財

19 備後府中荒神神楽(びんごふちゅうこうじんかぐら)[県指定]
 この荒神神楽は、府中市近在の社家に伝承されてきたものを、明治初年に若連中が神楽人として伝授し、現在に至ったもので、7年目毎の年番神楽として一応の体裁を備えている。中心をなす演目は、荒神社の式年神楽において行なわれるもので、多くは一種の秘伝として取り扱われている。その曲目は、手草舞、剣舞、折敷舞(おしきまい)、悪魔祓、造花、龍神舞、布乃舞、焼石神事の9曲である。

備後府中荒神神楽

 
20 弓神楽(ゆみかぐら)[県指定・国選択]
 弓神楽は、弓祈祷、神弓祭、内神楽ともよばれ、かつては広島県東部の備後一円に行われていた。地域共同の荒神祭、私的な宅神祭に演奏される。神座の前に揺輪(ゆりわ)を据え、弓を結びつけ、銅拍子・笛の合奏で弦を打ち鳴らしながら、祭文をとなえ土公神を祭り,五穀豊饒と家内安全を祈る神楽である。

弓神楽

 
21 矢野(やの)の神儀(じんぎ)[県指定]
 矢野一円の住人は洩(も)れなくこの神儀に参加する。大太鼓・小太鼓・笛・鉦・ほら貝の音にのせて、唐うちわ・毛槍・羽熊などうちたて、屋形を担ぎ、須佐神社(祇園社、三次市甲奴町小童(ひち))に繰り出し、奉納する。行列の神儀練りと庭打ちは、勇壮にして華やかである。毎年7月第3日曜日に行われている。

矢野の神儀

 
60 上下神楽(じょうげかぐら)[市指定]
 備後神楽の伝統を保持し、その基本である儀式舞(神事式という)・能舞・五行祭を完全に演奏できる。

上下神楽

 
61 井永八幡神社祭礼行事(いながはちまんじんじゃさいれいぎょうじ)[市指定]
 11月3日の例大祭の前夜、3組の神儀組による神殿入りがある。竿頭提灯を連ね、太鼓・銅拍子・笛で道中楽を奏し、宮入り、庭打ちをする。3日には神儀が奉納され、屋台・花鉾が行列に加わり宮入りをする。

井永八幡神社祭礼行事

 
62 井永神楽(いながかぐら)[市指定]
 備後神楽を継承するもので、9月14日の豊饒祭(放生会)と、例大祭年2回に奉納する。

井永神楽