27 行縢八幡神社(むかばきはちまんじんじゃ)の大木群[県指定]
社殿の周辺に、ツガ、カヤ、アラカシ、シラカシ、ヤブツバキなどがかなりの大木となって成育しており、低木層に見られるシキミ、シロダモ、アオキ、ネズミモチなどとともに、一部に中間帯自然植生の名残を留めている。群落としては不完全であるが、大木がまとまって生育し、分布生態の上で興味深い樹木を含んでいることは、学術的に価値が高い。
行縢八幡神社の大木群
70 諸毛八幡神社(もろけはちまんじんじゃ)の大スギ[市指定]
胸高周囲5.2m、樹高31mで、府中市第一の巨樹である。落雷により樹の上部が枯死し、樹全体が弱っているのが惜しまれる。
諸毛八幡神社の大スギ
71 諸毛艮神社(もろけうしとらじんじゃ)のアカガシ[市指定]
胸高周囲3.82m、樹高16m、地上1.7mで二又に別れ、一方が地上2.7mでさらに五本に分岐し、枝張りも良く樹勢の強い、県内有数の巨樹である。
諸毛艮神社のアカガシ
28 井永(いなが)のシラカシ[県指定]
神木として崇められてきたブナ科の常緑高木。樹幹は空洞になっているが、表皮から新しい枝が出て樹勢は旺盛である。
井永のシラカシ
29 矢野(やの)のケンポナシ[県指定]
クロウメモドキ科の落葉高木。花柄部が肉質に肥大してナシのような味がするので、子どもたちが好んで噛んでいたという。
矢野のケンポナシ
30 国留(くにどめ)のヤブツバキ[県指定]
国留の丘陵上にあるツバキ科の常緑中木。樹形、樹勢ともに見事で、毎春、枝一面に赤い花を咲かせる。
国留のヤブツバキ
72 矢野八幡神社(やのはちまんじんじゃ)のスギ[市指定]
二株のうち一株が落雷で損傷、補修してきたが、平成17年(2005)に伐採整理された。残った一株の樹勢は旺盛である。
矢野八幡神社のスギ
73 階見八幡神社(しなみはちまんじんじゃ)のケヤキ[市指定]
ニレ科の落葉高木。巨大な斜幹と秋の紅葉はことさらに見応えがあり、古くから鎮守の森の神木として崇められてきた。
階見八幡神社のケヤキ
74 深江(ふかえ)のシダレザクラ[市指定]
深江上高の丘陵にあるバラ科の落葉高木。樹形がよく整っていて、満開時の遠望はことさら見事である。
深江のシダレザクラ
75 井永(いなが)のエノキ[市指定]
井永の法界山麓にあるニレ科の落葉高木。幅1メートル以上もある長大な「板根」が露出している。
井永のエノキ
76 井永(いなが)のヒガンザクラ[市指定]
バラ科の落葉高木。開花が早く美しい。かつては農事の指標木として里人に親しまれたという。
井永のヒガンザクラ
77 善昌寺(ぜんしょうじ)のビャクシン[市指定]
善昌寺境内にあるヒノキ科の常緑樹。枝ぶりが見事でいかにも古木の風情がある。
善昌寺のビャクシン
78 清芳園(せいほうえん)のビャクシン[市指定]
上下合祀神社隣接の清芳園にあるヒノキ科の常緑樹。
清芳園のビャクシン
79 河井(かわい)のナラガシワ[市指定]
河井飢え坂登り口の県道端にあるブナ科の落葉高木。県道上に25mにも及ぶ見事な枝張りを見せている。
河井のナラガシワ
80 河井(かわい)の石灰岩地植生(せっかいがんちしょくせい)[市指定]
河井のカルスト台地一帯に自生する植物群。特有の稀少植物をはじめ、北向き急斜面一帯にはカタクリの大群生地がある。
河井の石灰岩地植生
81 養源寺(ようげんじ)のタラヨウ[市指定]
境内西の山麓にあるモチノキ科の常緑高木。葉裏に文字を書くことができるので、葉書きの木・絵書きしばの別名がある。
養源寺のタラヨウ
82 宇根(うね)のトチノキ[市指定]
宇根の山麓にあるトチノキ科の落葉高木。大木とはいえないが、市内では稀少種である。
宇根のトチノキ
83 合祀神社(ごうしじんじゃ)のシンジュ[市指定]
神社本殿の裏手にあるニガキ科の落葉高木。明治10年代に「神樹」と称して植えられたという。県内では稀に見る大木である。
合祀神社のシンジュ