凡例

一 活字化に際しての表記は次の通りとした。
 1 漢字は原則として常用漢字を使用し、常用漢字表にないものは正字を使用した。
但し、躰・炮・嶋など並びに人名・地名等の固有名詞はそのままとした。
 2 仮名は片かな・平がな(「ゐ」、「ゑ」も含め)はそのままとした。変体かなは平がなに改めたが、者(は)・而(て)・与(と)・江(え)・而已(のみ)はポイントを下げそのままとした。
 3 〆(しめ)、纏(より)はそのままとした。
 4 虫損・破損・解読不能の文字は、一字分のときは□、二字分のときは□□、字数不明のときは[  ]とし、虫損・破損などと傍記した。
 5 史料に訂正がある箇所は次の方法によった。
   ・訂正例 「いふ」の「ふ」を「へ」に訂正してある場合
       いへふ
 6 朱書は「  」で囲み、その旨注記した。
 7 適宜読点、並列点を付した(「墨蹟遺考」は除く)。
一史料毎の翻刻技法の違いは次の通り。
 (1)房総志料
    「追い込み方式」とし、先行活字化本(『房総叢書』所収)との校訂表を末尾に付した。
 (2)墨蹟遺考
    「追い込み方式」とし、句点は史料のままとした。註を末尾に付した
 (3)真間紀行
    「追い込み方式」とし、註並びに順路概要地図を末尾に付した。
 (4)海岸紀行
    「原文改行」とし、史料の表裏替えは 」、丁替えは 』 で示した。
     なお、東大史料編纂所所蔵「海岸紀行」との校訂を行い、表記の異なる箇所は〔  〕で傍記した。
     末尾に江戸湾海辺図を付し、本史料に記された主要な地名・川名を付し、参考に資した。