目次
/
船橋市西図書館所蔵史料集 第八集
/
浜路のつと
/
史料解説・註
/
旅の行程とともに
/
一、江戸から今富村根本の家逗留まで
弥生廿五日
〈要約〉
○昨日集まった人々は今日午後帰宅。滞在していたとし子の伯父の懇願で、夕方嶋野の伯父の家に向う。風雨が強くなってきた中、「田畑の数知らずうち続きたる細道」を行く。伯父は以前より歌を詠んでいる人で、数々の歌を取り出して見せた。
〈註〉
嶋野村
今富村の北西に位置する。元禄郷帳での村高四二二石余は幕末まで変わらない。寛政五年(1793)では西大平藩領と旗本酒井領。代々名主を勤めた鴇田氏は国学者であった。