目次
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船橋市西図書館所蔵史料集 第八集
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浜路のつと
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史料解説・註
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旅の行程とともに
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二、今富村を立ち館山の家逗留まで
卯月十六日
〈要約〉
○南の風が少し吹き出した。今日は鏡が浦の蛤取りにと行くと、しばしば風が強く吹き拾うことが出来ず、砂が吹き上がって耐え難いのですぐ帰った。碁を打ち、とし子は琴などで遊び慰めて日を暮した。
〈註〉
鏡が浦
館山湾は波が穏やかで静かなので別名鏡が浦と呼ばれ、海岸からは平らな波の彼方に富士山・相州連山が眺められ、特に富士山を望んでの落日は絶景。 〈口絵⑫参照〉 ―Web情報―