卯月廿四日・卯月廿五日・卯月廿六日・卯月廿七日・卯月廿八日

   〈要約〉
 ○雨が降っているが、とし子が木更津の渡辺何某の許に姉君がいらっしゃるので行きたいというが、昨日の疲れを休めて下さいと、(御主が)留めなさった。夕方石井主がお出でになった。
 ○今日も雨降りだが、とし子が一生懸命お願いするので、しかたないので、御主が送って下さった。
 ○天気が良い。近在の人々が替る替るやってきて、無駄話をしながら一日暮した。
 ○雨降り。明日出発する準備をしていると、石井主から、この使いの者と一緒に来なさいと言ってきたのを、跡から行きますと言って帰し、未の末頃行った。御主が碁を打ちましょうとおっしゃるのを拒みがたくて、また夜に入って帰った。
 ○天気は良いが悪い日なのでと言って(主が)ひたすら留めなさる。従わないのもどうかと思うので留まる。いつものように替る替る人がやってくるので、今日も空しく暮れた。