上村松園

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上村 松園(うえむら しょうえん) 1875-1949

日本画家。京都に生まれる。明治20年(1887)京都府画学校に入学、鈴木松年(1848-1918)に師事したが、翌年中退、松年塾に入り、さらに幸野楳嶺(1844-1895)、竹内栖鳳(1864-1942)に学んだ。明治23年(1890)第3回内国勧業博覧会で《四季美人図》が褒章となり、その後日本美術協会、日本青年絵画共進会などに出品を続けて美人画に独自の境地を開く。昭和23年(1948)女性初の文化勲章を受章。その画風は四条派の伝統を基礎にしてそれに近代感覚を盛ったもので、良家の、あるいは町方の女性を主題に清新な作品を描いた。

収蔵品

上苑の春

上苑の春

明治43年頃

絹本着色 47.0×55.5cm