新町名

 昭和三十年代以後の新町名には、大別して四通りある。①旧来の集落を含む地区が、全く新町名になったもの、②新興住宅地や埋め立て地が古来の字名・通称を町名としたもの、③前記②の地区が新町名を付けたもの、④新興住宅地区が古来の名称を部分的にとったり、複合したりして町名としたもの、である。
 ①の例には、西船・東船橋・本中山・東中山・二宮・豊富町がある。二宮はかつての二宮町に因んだ新町名である。
 ②の例には芝山・駿河台・西浦・高瀬町がある。芝山はかつての上飯山満の小字で、芝や柴ばかりの台地の意。西浦は船橋浦の西側の浦の意。高瀬はまわりより海底が高い瀬の意。
 ③の例には緑台・松が丘・山手・市場・浜町・若松・栄町・潮見町がある。山手は船橋駅周辺から見ると山の手の意である。
 ④の例にはみやぎ台・咲が丘がある。「みやぎ」は三咲の「み」と八木が谷の「やぎ」の複合。咲が丘は三咲の「咲」に丘をつけたものである。
 
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