寒い時代には、地球上の水分の多くが氷となり、北極や南極、大陸の高山に氷河となって大量に貯えられます。すると、海水も少なくなり、海面も今と比べずっと低くなりました(海退)。氷河時代には、本州、四国、九州、北海道の島々は、この影響で陸続きとなり、さらに、朝鮮半島、サハリン、シペリア等と弧状に結ばれ、日本海をはさんで大陸とも陸続きとなりました。私たちの祖先やナウマン、マンモスなどの旧象は、この陸の橋伝いに、大陸から移り住みました。
象の来た道
間氷期になると、気候も一時期暖かくなり、大陸の氷河は溶け、海水の量が増し、海面は高まりました(海進)。このため、もともと低かった市域は、海底に沈むこととなります。現在、市内の露頭(岩石や鉱脈が地表に現れた所)に見られる、最上部から10メートルほど下の貝化石を含んだ砂の層は、古くは海底であった名残です。