目次
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第1章 原始・古代の船橋
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定住とムラの始まり
早期・飛の台貝塚
飛の台貝塚は、縄文早期の数少ない貝塚の一つとして、古くから注目されてきました。現在は、海神中学校の敷地になっている部分と、その西の史跡公園予定地の部分が中心です。
この遺跡は東西300メートルに及ぶ大規模なもので、学校敷地部分からは竪穴住居跡5軒が発見されています。床面は長方形、広さは約20平方メートル(12畳)。207基の炉穴(煮炊きなどのために火をたいた穴)も検出されていますが、屋外の炉穴は縄文早期特有のもので、住居が狭かったため、煮炊きを外でしたからでしょう。柱を設けたのは、屋根をふき、雨を防いだものと思われます。
やっぱりウサギ小屋? 広さ約12畳の縄文人の住居跡(飛の台貝塚)
飛の台貝塚出土の土器(右)と矢じり(下)