前期・飯山満東遺跡

 次に、縄文前期の遺跡を紹介しましょう。飯山満東遺跡(芝山3)からは、住居跡28軒が発掘されました。住居の建て方は早期に比べるとしっかりしてきたようで、床面の方形も整い、柱穴は深く掘り下げられ、周囲には水はけの溝もめぐらされるようになりました。
 ここは、土器を埋め込んだ土壙(人為的に掘られた穴)が多数発見されたことで知られています。土器が穴に据えられた状態で出土していることなどから、埋葬施設とも考えられています。
 

飯山満東遺跡出土の土器