華やかな中期の土器

 私たちが持っている縄文式土器のイメージに最もピッタリするのが、中期の土器といえましょう。どっしりとして力強く華やかな土器は、まさに縄文土器の代名詞。左の写真は、いずれも市内出土の当時の土器です。
 

縄文中期の土器

 
 ところで、縄文時代にも酒があったことをご存じでしょうか。当時、酒があったという積極的な証拠はまだありませんが、中期に現れる有孔鍔付土器(発酵の際のガス抜き用と思われる穴を持つ土器)は、酒造りのカメと考えられています。もちろん、稲作が始まる前ですから、山ブドウなどを使って果実酒を造ったのでしょう。