以前、縄文人は、動物の毛皮を身にまとっていたと思われていました。もちろん、冬には毛皮も多用されたことでしょうが、高温多湿の日本の夏には毛皮は不向きです。最近では、樹皮などをさらして、たたき伸ばしたものや、天然の植物繊維を編んだものなど、植物質のものが中心だったと考えられています。このような布の存在は、土器の底についた布目の跡や、貝塚などから見つかった編み物の切れ端で確かめられています。
また、当時の人々は、男女を問わずおしゃれだったようで、首飾りや耳飾り、腕輪などを身につけていました。これらの装身具は、単なる飾りではなく、魔よけや呪いに用いられたものもあったと思われます。
縄文時代のアクセサリー