古墳時代は、大和朝廷を中心に、日本が一つの国家として大きくまとめられていった時代です。大和朝廷は、周囲の豪族と連合したり、従えたりしながら、その勢力を各地に伸ばしていきました。朝廷の指導者は、他の豪族(王)と区別して、特に大王(後の天皇)と呼ばれました。この時代は、地方の豪族が大和朝廷の中に組み入れられた時代で、ここ房総の地もその例外ではありませんでした。
日本という国が、当時どのようにしてまとめられていったかは、私たち日本人にとって大変興味のあるところですが、不明な点も多く、邪馬台国の位置や大和朝廷の発生時期などについては、長い間論争が続けられています。そんな中で、古墳とそこから出土する品々は、国家統一の謎を解く大きな手がかりとなります。