外原遺跡の遺物出土状況。竪穴住居内で打ち重なるように土師器が見つかりました
3~5世紀の住居跡には、中央付近に炉が設けられ、弥生時代とあまり変化が見られません。また、遺跡からは土師器とともに石器が多く見つかっており、まだまだ石器中心の時代であったことがうかがわれます。
6世紀以降の住居跡の特徴として、初めてカマドが取り付けられたことがあげられます。炊事用のカマドは、家庭の電化が進み、電気炊飯器の普及する昭和30~40年代以前には、大抵の家にしつらえてあり、日本の家屋の中で重要な位置を占めていました。古墳時代の人々は、地下に煙道を設けて、屋外に煙を逃がす工夫もしています。
カマドを持った住居跡(白井先遺跡)
白井先遺跡出土の滑石製品等