弘法伝説

 平安時代の初めには、最澄と空海により、唐から新しい仏教が伝えられました。特に、弘法大師の名で知られる空海は、活発に布教活動をし、全国各地に弘法伝説を残しています。市内にも弘法大師が杖で掘ったという井戸(真名井・東船橋7)や竜神社(海神6)に伝わる石芋伝説(下欄参照)などがあり、船橋の民衆にも親しまれていたことが分かります。
 

現在はコンクリートでふさがれた真名井。ここには弘法大師像もまつられています。

 
 石芋伝説によると、芋は数十年前までここで葉を茂らせていたと伝えられていて、私たちの興味を引きます。実際、南アフリカ原産で、サトイモによく似た固くて食べられない”芋”があり、単なる伝説ではなくこのことではないかと考える向きもあるようです。
 
竜神社の石芋伝説