平安時代末期、各地で生じた武士団の中で中央政界へ進出した平氏は、貴族政治の混乱に乗じて平氏政権を樹立しました。
やがて、東国にあって国司や荘園領主に従属させられてきた武士団は、中央政権からの独立を目指して源頼朝のもとに結集し、平氏政権にかわる武家政権をうちたてました。鎌倉政権は地頭を設置し、全国支配をほぼ実現します。源氏が3代で滅んだ後、執権の北条氏はライバルの御家人を次々と倒し、政権を掌握しました。しかし、北条氏による専制が強まると、御家人や土豪の間にも北条氏への反発が大きくなり、鎌倉幕府は滅亡の道をたどりました。
その後、半世紀にわたって内乱が続発し、南北朝の対立が続きます。しかし、建武の新政を倒して成立した室町幕府は、14世紀後半には権力を強化し、南北朝時代に終止符をうちました。
ところが、15世紀半ば以降は、将軍の後継をめぐる争いが起こり、応仁の乱により幕府の統率力が急速に衰え、戦国時代へと突入していきます。