起源の古い船橋漁業

 船橋浦は、現在の東京湾奥部で唯一本格的な操業が行われている漁業地帯です。船橋浦漁業の起源は、江戸時代以前のかなり古い時期までさかのぼると考えられますが、現時点では江戸前期以前の古文書や遺跡は知られていません。
 しかし、船橋浦は徳川家康が当地方を訪れた時点(慶長19年・1614年)では、既に漁業を営んでいました。一般に江戸前期から漁業中心の生活をしていた所を本浦(立浦)と呼びますが、船橋はもちろん本浦であり、さらに御菜浦でもありました。