目次
/
第3章 近世の船橋
/
江戸時代よもやま話
幕府の大砲試射
8代将軍吉宗の時代、船橋で大砲・鉄砲・火矢の試射が大がかりに行われました。
享保6年(1721年)から10年間ほどの間です。今の東船橋と習志野市の境あたりから、JR津田沼駅南の原野へ向けて大砲等を撃ち放ったものですが、大規模なものは宮本7丁目の了源寺脇から、習志野市藤崎南方面へ撃ったものもありました。その射撃場は松林を3キロメートル余りも細長く切り開いて造成したといいます。試射は主に夏から秋にかけて行われ、大砲の場合はすごい音で、かなり離れた村でも鍋釜に響いたと書き残されています。
試砲台跡といわれる了源寺の鐘楼台