実地丈量に続いて地位等級の調査が進められました。地位等級は収穫量の多少によって村の位を決め、さらに1村内で一筆ごとの土地を等級に分割し、地価査定基準の骨格とするものでした。大区内では20か村前後で組合を作り、各村から地主総代人を選定し、組合の1村を模範村として緇かく調査し、その等級を他の村に比較適用しました。船橋市域村々の属する第11大区では田方・畑方とも9等に分かち、さらに等の中で甲・乙の差をつけ18段階としました。地位等級は上位につくと地租が高くなるため、等級決定は難航し、反対運動が多発し、折からの士族反乱事件もあって政府は地租を地価の100分の2・5に引き下げざるを得ませんでした。