その後、総武鉄道は東京中心地区への延長を進め、37年には本所・両国橋間が開通しました。
おりから、日露戦争を契機として、国防的見地から鉄道の幹線は国有化すべきだとする意見が強まり、39年には鉄道国有化法が成立しました。
その対象となった総武鉄道は複線化工事が行われて、40年8月には両国橋・千葉間の複線化が完成しました。そして翌9月には買収が完了して、国有鉄道に編入されました。
このように、国鉄総武線となった鉄道線は、文字通り千葉(下総)と東京(武蔵)を結ぶ大動脈として、沿線の発展に大きな貢献を続けてきたのでした。