このような中で9年に市川市が成立したので、それ以前に市制の動きがあった船橋町では、市制施行を急務とする声が大きくなりました。当初施行に至らなかったのは、船橋町議会内の抗争のためだといいます。
ところが、船橋町が施行でまとまり、近隣の八栄村・法典村・塚田村もその方向でほぼ一致した11年になって、はじめ推進側だった葛飾町で賛否の紛争が起こってしまいました。そのため種々協議の場が設けられ、県の指導も行われた結果、12年2月に葛飾町議会でも市制施行が承認されました。
そして12年2月18日に、船橋町長ら5町村長連名で内務大臣に市制施行を上申し、4月1日の「船橋市」成立が認められました。
なお、合併町村の面積と人口は左下表のとおりでした。
合併町村の面積と人口
※人口は昭和11年の現住人口。面積は戦後38.60km2と改測される。