目次
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第4章 近・現代の船橋
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経済成長 ―商工業の発展―
商業の変貌と発展
船橋の古くからの中心街である本町通りは、県下有数の商店街として知られていました。ところが昭和30年代に入って自動車の通行量が増大すると、通りを往来する歩行者・買い物客が危険な有り様となってしまいました。そのために歩道を作り、同時に商店街を耐火中層建築とする事業が35年から始まり、5年余りの歳月をかけて完成しました。3階建ての商店が連なる大改造は当時としては画期的なもので、全国から視察者が訪れました。
しかし、船橋の商業地図はまもなく大きく変貌してしまいます。急増した郊外人口の多くが私鉄・バス等で国鉄船橋駅に集中し、それを駅付近に進出してきた大型店舗が吸収するという図式に変わったためです。その結果40年代前半に、商業の中心は駅周辺に移行してしまいました。
やがて船橋駅・津田沼駅周辺は、千葉県で最も大型店舗の密集した“商業戦争”の場所となっていきました。
大改造された本町通り(昭和41年ごろ)