村の暮らし
村落生活

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合掌屋根の葺き替え
合掌屋顶的更换修葺
合掌屋根の葺き替え風景
【目録】

 合掌造り家屋の屋根は天然の茅で葺かれている為、約30年ごとに葺き替えをしなければなりません。屋根の葺き替えには多くの人手や技術が求められます。これを実現するのは地域の人々が労働力を提供し合う「結」の精神です。白川郷に住む人々には、昔から受け継がれているお互いを思いやり、協力しあう気持ちや行いによって生活が成り立っていると言えるでしょう。その表れの一つが「合掌屋根の葺き替え」作業で、子どもから大人までそれぞれの技術や知恵を持ち寄って一日で作業を終えます。
 由于合掌造民居的屋顶用天然茅草铺成,所以每隔30年左右必需更换茅草屋顶。屋顶的更换修葺需要很多人力和技术。让这项浩大工作能顺利完成的是当地居民互相出工出力的精神“结”。可以说,白川乡村民的生活正是建立在一代代传承下来的团结友爱、互相帮助的精神上。这种精神的表现之一,就是“合掌屋顶的更换修葺”工作,从孩子到成年人,各自贡献自己的技术和智慧,一天时间就能完成。
 
葺き替えられた合掌屋根 合掌屋根の葺き替え
【目録】【目録】
 
結による屋根の葺き替え 合掌造り屋根の構造
老若男女村人総出の作業 【目録】
男女老幼齐上阵的工作
 
屋根のてっぺん 釘や針金を使わない 【目録】
屋顶最高处 不使用钉子或铁丝
 
合掌造の構造 合掌屋根の切妻上部
屋根の内側 材木がススで黒ずんでいる 【目録】
屋顶内侧 木材被煤烟熏黑了
 
屋根の切り妻部分 【目録】
屋顶的山形部分
 
屋根の葺き替え記録簿 刈り取る前の茅と保存のための板蔵
協力した人達の役割分担 【目録】
〔明治42年(1909年)(右)と
昭和2年(1927年)(左)の記録〕
协助人员的工作分担
明治42年(1909年)(右)与
昭和2年(1927年)(左)的记录
刈り取る前の茅と板蔵 【目録】
收割前的茅草和板仓


 

 
屋根葺きに使われる道具や材料
铺设屋顶使用的工具和材料
 合掌屋根に使われる材料は天然の素材ばかりです。屋根の素材は茅場で採集して保存してある茅です。大量の茅が刈り取られ、稲架小屋や板蔵に保存してあります。
 柱など主要な構造を組み立てるためには木の枝や藁縄が用いられます。
 合掌屋顶全部使用天然材料。铺设屋顶的材料是在茅场采集并保存的茅草。大量的茅草收割后被储存在稻架小屋和板仓里。
柱子等主要支撑结构的连接则使用树枝和草绳。

 
屋根の葺き替えに用いる茅 屋根に用いる茅 【目録】
屋顶使用的茅草
 
 
屋根葺きに用いられる道具3 合掌造の柱などの構造材を縛るための材料
屋根の茅をくくる縄と針 【目録】
捆绑屋顶茅草的绳子和针

 
柱などを縛るネソ(マンサクの枝)
水に浸して用いる 【目録】
绑柱子用的Neso(金缕梅的枝条)
     浸水后使用

 
茅葺き屋根の内側から藁縄を通す 屋根葺きに用いられる道具1
藁縄を用いて内側から梁などにくくる 【目録】
用草绳从内侧绑在房梁等处
 
屋根葺きに用いる道具類 【目録】
铺屋顶使用的各种工具
 
屋根葺きに用いられる道具2 茅をたたき、そろえて固める道具 【目録】
拍打、归拢并压实茅草的工具