2階の様子
二樓樣貌

19 ~ 20 / 53ページ
合掌家屋の2階
【目録】
 
2階に上る階段 2階の床に設けられた簀子 2階の簀子から1階の囲炉裏、火天(ひあま)を見る

(左)1階から2階への階段 【目録】
(左)一樓往二樓的樓梯
(中)2階床に設けられた簀の子 【目録】
(中)鋪設於二樓地面的條狀地板
(右)簀の子の隙間から見える1階の囲炉裏 【目録】
(右)自條狀地板縫隙窺見的一樓地爐

 2階の空間には仕切りがなく、全面が養蚕や生活用具の保管などに使われていました。また、長い冬にそなえて収穫した作物を保管しておく大切な場所でもありました。
 大きな特徴は、床全体が板張りになっているのではなく、一部が木材や竹を組み合わせた簀の子になっていることです。特に1階の囲炉裏の真上は、囲炉裏で燃やした木材の煙や暖気が2階に行き渡るように工夫されています。煙には、茅の中で虫が発生しないようにする防虫の役目や、ススにより木や竹、茅を丈夫に保つ役目があります。
 二樓整層無隔間,整個樓層用來養蠶或儲藏生活器具等物。並且,也是儲藏收割作物以備寒冬的重要場所。
 最大的特徵,就是地板非全面平鋪木地板,而採用部分組合木材或竹料的條狀地板。尤其是在一樓地爐的正上方設置條狀地板,使地爐燃起的柴木炊煙及暖氣能夠傳達至二樓。炊煙,不但有防蟲功效,避免茅草中產生蚊蟲,煙灰也具有讓木、竹及茅草等材料維持耐久的功效。
 
火天(ひあま)  囲炉裏の真上に設けられた火天(ひあま) 火の粉が直接天井や2階に舞い上がらないようにする効果があります。
 鋪在地爐正上方的火天(Hiama) 可避免燒柴時產生的火花直接升至天花板及二樓。
【目録】
 
1階の囲炉裏上方の梁  囲炉裏で発生する煙は上昇して2階より上まで行き渡ります。
 地爐產生的炊煙裊裊而升,並穿透二樓通達屋宅各處。
【目録】