有備館(ゆうびかん)

指定年月日/昭和4年12月17日 名称変更及び追加指定/昭和24年7月1日・平成15年8月27日
 
古明倫館の剣術場と槍術場を移して拡張したものである。この剣槍稽古場には、他国からの修業者も訪れたため「他国修業者引請剣槍術場(たこくしゅぎょうしゃひきうけけんそうじゅつじょう)」と呼ばれ、文久2年(1862)に坂本龍馬が剣術の試合をしたといわれる。桁行37.8m、梁間10.8mの平屋建て。有備館の名称は、江戸桜田藩邸にあった文武講習所のもので、大正年間にこの建物を指すようになった。