藩校明倫館デジタルアーカイブは、現存する「藩校明倫館」の遺構の紹介と、関係資料及び萩図書館が所蔵する藩校明倫館蔵書の一部を公開するものです。古明倫館は享保4年(1719)萩の堀内に創建され、130年を経て嘉永2年(1849)、江向へと移転・拡充されました。防長両国の最高学府であった明倫館は、初等学校と高等諸学校の総合学園であると共に、総合大学の実態を備え、藩士の子弟を教育し、有為な人材を輩出しました。
古明倫館時代から文武両道の教育を行っており、儒学(漢学)が学校教育の主流でした。幕末維新の変動期を迎えるにあたり、教科に国学を加え、また医学、兵学には洋学(蘭学のち英学)を採用し、萩(長州)藩の文教政策にとって重要な役割を担いました。