エゾユキウサギ

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 本州のノウサギは北半球の温帯からアフリカに分布するノウサギ属の一種であるが、北海道のものは、カムチャツカからシベリアに分布するユキウサギの1亜種で、エゾユキウサギといわれている。当地域では近郊の丘陵、草原台地、造林地周辺に住み、草の芽や葉、木の芽や樹皮、穀物や野菜などを食べる。積雪期には雪の上に出ている頂芽を噛(か)み切ったり、樹皮を食べるなど、造林に大害を及ぼしている。冬期は白化する。