有史の時代

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 東北地方の後期古墳時代以降になると、わらび手刀や鉄斧(ふ)などが北海道に伝えられ、住居趾(し)の構造なども全く変わってしまう。土器も古墳時代の土師器(はじき)に似た擦(さつ)文土器が生産されるので、この時代を擦文期あるいは擦文文化の時代という。そして、中世の室町時代になって本州から移住者が増え、道南地方に館(たて)が築かれるようになると記録も残されてくる。