[第2節 市街地の機能構成]

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 明治時代の都市形成については、旧体制との非連続性と新たな土地制度という観点から、明治5年以降をその対象とする。つまり幕末期の外交問題によって誘引された都市形態から新政府による政策の実現化へ、函館の都市形成のテーマも移ることになる。そのために、まず「都市と土地」との観点から地租改正を中心とする土地制度を整理し、その上で土地に関連する諸問題を考えてみることにしたい。