明和九壬辰年正月の定

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        定
 一 用向下代共心得にて相決候義多分有之候様相聞得、以来は定来候義并些少の事たりといふとも毎日一々為申達下知候事。
 一 朱印墨印共ニ其方手前より可出事。
 一 諸収納時々可相改候。猶又金子納の分は下代共番替の節其方手前え可請取事。
 一 勝手向倹約の義、先年申付候処、曽て其全無之候。惣て収納方且勝手向の義ニ付ても勤方不宜者有之候は早々役事取上可申事。
 一 勝手入方所々渡物城下え為登物の運賃等至迄其時々可申達候。
   猶又是等の勘定は城内諸事吟味の通り月々帳面見届可申事。
一 下役共不取〆の義、且不何事不都合の事有之候ハバ随分相改可申付候事。
 右の条々急度可相心得者也。
   明和九壬辰年正月