試験と褒賞による教育

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 明治十二年二月、函館支庁の『試験褒賞品付与規則』、明治十七年六月、函館県の『小学校褒賞授与規則』(函館新聞)などにあるように、試験により進級、卒業が厳格に行われ、また、褒賞を与えられた。本庁における『公立小学校集合試験規則』『小学校試験規則』は明治十三年に制定された。試験について左記の報道を通じても、極めて厳正な面を知ることができると思う。
 
 「明治十三年二月十二日(木)(函館新聞)学第八号福島 上磯 亀田の三郡各公立小学校定期試験日割左の通相定候条此旨報告す。
    明治十三年二月六日            函館支庁学務係
   亀田学校 三月十三日十五日  」
 
 亀田学校において集合試験が実施されたわけである。赤川小学校誕生の項においても述べた通り、テストは大きな権威を示していたものと思われる。