気象

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 一、二月の平均気温は平年に比べて二度内外低く、三月には幾分上昇したが、四月に入って高気圧はほとんど東方へ去り、北海道は冷気におおわれ、低気圧もその勢力を増して襲ってきたので降水量も異常に多く、気温は平年より一度内外下まわり、融雪は著しく遅れた。
 これに加えて五月の中ごろには七三六ミリの猛烈な低気圧が日本海から来襲し、一大暴風雨となった。六月中旬になって少々天候は回復したが、下旬になり高気圧が移動し始め、また低温と雨降りが続いた。
 八月に入って天候はかなり回復するかに見えたが、初旬、函館地方は一七四ミリという豪雨に見舞われ、その後も中旬、下旬、ならびに九月上旬にかけて実に八回にわたり連続的な大豪雨に見舞われた。
 気温の方も、八月下旬の二十四、五の両日、二十九、三十日の両日に異常冷気に襲われた。この時期は水稲の出穂開花期にあたり、従って特に著しい被害に遭った。
 昭和六年の函館地方の気候は次のとおりである。

亀田地方の平均気温


亀田地方の日照時数


亀田地方の降雨量