軽種には、サラブレッド系、アラブ系、アングロアラブ系があり、中間種にはアングロノルマン、ハクニー、トロッター、重種として、ペルシュロン、グラィデステール、ブラバンソンなどが飼育されていた。これら洋種は、和種の改良用として輸入されてきたものが繁殖したものであり、和種、洋種の純種を除くと、昭和十年ころでは雑種が八〇パーセントをこえている。大正十四年と、馬頭数が一番多かった昭和四年を例にとった馬の種類の割合は、次のとおりである。
[馬の割合]
ペルシュロン種
亀田村で一番多く飼われていたペルシュロン種とは、フランス原産で、アメリカに輸出され、純粋繁殖されて米国の代表的重種となったものである。ペルシュロン種には大型と小型の二系統があるが、明治時代に北海道の土産馬の改良のために輸入されたのは、動作が軽快な小型のペルシュロンだという。