亀田村の電話

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 函館市内でも交換電話以前には官庁の直通電話や漁場の私設電話などがあったように、亀田村にも直通電話があった。それは明治二十一年九月二十三日に架設された函館区役所-元町水道事務所-赤川水源地事務所間九・六二キロの官庁電話であり、これが亀田村の電話のはじまりであろう。
 亀田村の交換電話に関する資料は乏しく、詳細は不明であるが、『亀田村誌』によれば、大正六年には会社、工場、水道事務所、個人など一〇か所以上の電話があったということである。ちなみに大正七年の函館地方電話番号簿によると、二〇人余の加入者の名がみられる。
 大正十一年二月十六日には函館・桔梗間の市外通話が始められ、昭和十二年には亀田本町と港町方面が特別加入区域から普通加入区域に変更され、亀田村にも電話が拡大普及した。