函館高等水産学校
昭和十年四月、亀田村字港に函館高等水産学校が誕生した。その前身は北海道帝国大学付属水産専門部である。昭和四年第五六議会の議決により、同水産専門部を独立移転し、函館に高等水産学校として設置することとなり、校地を亀田村に設定したのである。
函館市は土地と現金二五万円寄付採納願を提出(後に同価格の研究室の建築寄付に変更)したところ、昭和六年八月、函館市長に対し、校地と建物寄付の件について許可があり、同十年四月、本校舎工事落成とともに開校された。
道南最初の高等専門学校が亀田村に設置されたことは、まことに意義深いことであった。