戦時色

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 わが国は明治二十七年の日清戦争、同三十七年の日露戦争を経た後、明治四十三年には韓国を併合し、大陸進出の足場をより確かなものにした。更にその後大正三年に始まった第一次世界大戦にも参戦し、中国進出をも果たし、昭和六年の満州事変、同十二年の蘆溝橋事件と軍部にひきずられながら、戦争という泥沼にはまり込み、国を挙げての富国強兵政策は、明治以降よりいろいろな形で社会に対して戦争体制をつくりあげていった。
 農村としてのどかな生産に励んでいた亀田村にも戦争の影は当然の如く忍び寄ってきた。ここでは、赤川飛行場、戸井線鉄道、供出米など農村として受けた戦争による影響について記述する。