桔梗巡査駐在所

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桔梗巡査駐在所

 『函館中央警察署沿革史』には設置は明治三十七年、桔梗村二一九番地と記されているが、同沿革史の別なページには、明治三十二年四月桔梗村五六番地という記録もあって明白ではない。
 当時桔梗村は人口の増加ばかりでなく、亀田分署と遠隔の地であったために、犯罪件数も増加する傾向にあり、更に住民は諸届出などに多くの不便を感じていた。当時の有力者木下作太郎、寺島紋次郎、藤谷栄吉、守田岩雄、佐々木久松などが発起人となり、設置運動を起こした。
 建物は当時の桔梗小学校の古材を利用し、桔梗村の大工細貝角一が工費三〇〇円で請負った。
 当初この駐在所は亀田警察分署所属であったが、大正二年五月同分署廃止後、函館警察署の直轄となり、のち大正十二年工費五〇〇余円をもって一三坪五合の広さに新築し、亀田村字桔梗二一七番地に設置され、更に昭和十五年には六坪の事務室を増築した。桔梗巡査駐在所の歴代勤務者は次のとおりである。
 
 初代 渋川巡査・二代 桜井巡査・三代 斎藤巡査・四代 成沢巡査・
 五代 森 巡査・六代 荒 巡査・七代 小杉巡査・八代 半野巡査・
 九代 野々村巡査・一〇代 丸山巡査・一一代 小山田巡査・一二代 直江巡査・
 一三代 古閑巡査・一四代 平間巡査