昭和三十八年三月、町議会で上水道事業計画が次のように議決された。
・給水区域 字本町、昭和、港、富岡、中道、本通の一部。
・受給範囲 関係住民一万八、〇〇〇人給水をめどに。
・工事費 一億六、四〇〇万円(全額起債)
・期 間 三か年継続実施
こののち三月三十日付をもって本事業が認可され、九月初旬第一年次分七〇〇万円起債承認があったことにより、十一月開催町議会で、町上水道事業第一期工事施工案が原案どおり可決された。施工案の概要は次のとおりである。
亀田町上水道事業第一期工事計画(本年度分)
・字石川に深度一五〇メートルの深井戸一基を堀り、水中モーターポンプ一基と付属電気設備及び送水する鋳鉄管二五〇メートル取付けの工事をする。
・字中道本通地区に、
内経二五〇ミリ配水管三二〇メートル工事
〃二〇〇ミリ配水管七三〇メートル工事
〃一五〇ミリ配水管六〇〇メートル工事
〃 七五ミリ配水管二五〇メートル工事
計一、九〇〇メートルの事業費を合わせ、一、七〇〇万円以内の工事費をもって三十九年三月末までにこれら敷設工事を実施するもの。
・第一年次工事に引続き、三十九年第二次工事の計画は年度始め早々取りかかる。
深井戸一基と付帯する一切の設備工事および字本通、本町、昭和、港、富岡、中道の給水区域内の配管を三十九年十二月末を目標に完了することとし、ポンプ送水により各戸に給水する。
・三十九年度以降の実施設計は、明年一月中旬までに終了する見込みである。
・上水道事業の全工事費については、全額起債(三か年一億六、四〇〇万円)を財源としているもので、本年度(三十八年)一、七〇〇万円の工事費のうち、七〇〇万円は起債で支払い残額については明年(三十九年)の起債のうちから支払うこととする。従って昭和三十九年度についても同様の措置をとり、残り全工事を完了しても同年(三十九年)の起債で支払い、なお残額については四十年度に繰越しの措置をとり、一般財源よりの持出し分を軽減するとともに水道事業の各戸給水を一年短縮し、二か年で終了するものである。