道道上磯・亀田・湯川線改良工事は、二か年継続事業として昭和二十八年から着工し、二十九年八月竣工したもので、同月三十日役場前において水牧道副知事はじめ関係各官庁より関係者列席、工事就労労務員、村側関係者多数参列のうえ盛大に竣工式を挙行した。
この道道路線は延長一五キロメートル余で上磯町字七重浜を起点として、亀田村のほぼ中央部を西東に横断し、函館市湯川町に至るもので、上磯町・亀田村・函館市を結ぶ環状幹線道路として大いに利用されてきていた。
だが、その途中経路においては相当数の屈曲部があり、従来からこれが改良を利用関係者から要望されていた。幸い昭和二十八年八月より現在役場前を起点として中道・鍛治・本通を経た改良工事延長二、四三四メートル余が、本道最初の特別選定現場として指定され、失業対策事業として函館土木現業所が実施したもので、竣工までの工事概況は次のとおりである。
ア 延人員
道路工事員 二九、五二九人 橋梁工事員 九、八一二人
その他工作員 三、八五〇人 計 四三、一九一人
イ 工事費
昭和二十八年度 二一、五四一、〇〇〇円
昭和二十九年度 三、五六三、〇〇〇円
計 二五、一〇四、〇〇〇円
(このうちの橋梁は先に記した歓喜橋のことである。)
なおこの道路の敷地三町四反三畝八合は二四〇万円で村が買収し、寄付したものである。