亀田町農業協同組合と鍛神農業協同組合(両組合とも昭和二十三年設立)との合併問題は昭和二十五年から円満に合併実現を図るため村長が世話役となり、両組合の話合いを続けてきたが、いまだ期待した運びにならないままに昭和三十九年を迎えるに至った。
しかし、積極的に両者の話合いも持たれ、近い時期に合併が実現する見とおしとなった。進展する農業状勢に対応するため、この際農協組織の統合化を実現しなければ、立遅れているといわれる現在の農業にますます不利益を招くおそれも生ずるとの見解も起こり、また町議会でも一本化実現への強い意見が出るなどしており、更に農民の間からも合併賛成の機運が高まってきた。これによって、町長、町議会議長、農業委員会会長が世話役となり、七月二十五日亀田町農協、鍛神農協、開拓農協の各組合長との第一回の会談が持たれた。
この会談では、合併に明るい見通しを持てるまでに話合いが進み、今後も引続き積極的に協議を進め、近い時期において合併が実現するよう努力することで意見の一致をみた。この基本線に基づき、亀田町農協と鍛神農協が正式に合併を決議し、「亀田町農業協同組合」として一本化されたのは、昭和三十九年十二月三十一日である。
なお合併時における各農協の役員は次のとおりである。
亀田町農業協同組合役員
組合長理事 川井藤五郎
理事 横山 巌 土井 勝雄 佐々木 正 紫前 政蔵
上村長兵衛 浅間 重三 前川 清 佐藤 金蔵
湊 与四三 高瀬 義雄 工藤 永一 八木 豊雄
小向 由松 黒田 乙一
代表監事 泉 藤悦 監事 野々村藤吉 小柳 忠蔵
鍛神農業協同組合役員
組合長理事 泰 徳雄
理事 荒川初次郎 高村 登 柏谷常三郎 水島辰三郎
水島 重男 金沢 元春 三浦 兵作 小柳 勇造
代表監事 紫竹 斌 監事 小山内己之助 伊藤保信
開拓農業協同組合役員
組合長理事 八木 豊雄
理事 松尾 正義 目谷勝三郎 新田長太郎 更谷 正弘
岩井 慶司 目黒 統橘
代表監事 木村銀三郎 監事 厚谷孝次郎 池田 由蔵