亀田村農業振興五か年計画に基づき、これが実施に移され、実績を挙げつつある中にも、昭和二十八年以来連続の冷災害(昭和二十九年九月には一五号台風)に見舞われたことなどから農家経済は困難になってきていた。
また地方自治体においては赤字の克服、健全財政の確立に真摯な努力を続けている状態でもあった。道においては冷災害その他の理由により大きな負債を持つ農家に対しては、今後二か年間二〇億円を対象農家に融資し、経営経済の再建を図るとの農家経済再建対策方針を打出した。このことによって、村ではこの融資助成を受入れるべく昭和三十一年九月二十八日定例村議会において「亀田村農家経済再建委員会」の設置を決定した。